WindowsXP Beta2.1(?) Review
  〜とりあえず画像なしバージョン〜


※このページは開発途中版を元に書かれています。製品版とは異なる部分も多いと思います。

 WindowsXPとは、Windows2000,Windows98,WindowsMeの後継として開発されていて、今年中に発売される予定のOSです。

概要
 
Beta2のレビューはかなりいろいろなところで行われていたので、ここではBeta2より少しだけ進んだバージョンのレビューをします。
  Beta2.1というのはそういう意味です。実際にはBeta2.1というバージョンはありません。

セットアップ
 セットアップ中にも既に"WindowsXP"のロゴが使用されています。Windows98と比べるとたいした進化はありませんが、Windows2000と比べればとてもやりやすくなったと思います。1つ大きな特徴としては、セットアップする前に最新版のファイルをインターネットからダウンロードできることです。
また、Product Activation機能も搭載されています。

起動
 起動中はWindows95,98,Meと同じように、ロゴの下のバー(っていうか点)が流れるようになりました。起動ロゴの変更ができるかどうかは不明です。 ログオン画面はいままでとは似ても似つかないものになりました。画面いっぱいに画像とともにユーザー名が表示され、クリックするとその名前でログオンできます。Windows98のファミリログオンに近いといえば近いのですが、アニメーションなどもあり、かっこよくなっています。また、「個人用の設定を適用中・・・」などのメッセージもこの画面のまま表示されます。

全体のスタイル
 ウィンドウの概観などを変更することができるようになりました。ウィンドウの概観は"テーマ"とよばれ、タイトルバーやメニューの配色なども含まれています。デフォルトでは今までのWindowsとは違ったテーマで表示されますが、設定を変更すれば従来のスタイルに戻せます。また、このテーマは標準で添付される以外ににオンラインでも提供される模様です。
 新しいスタイルの詳細についてはまた別の機会に詳しく触れることにします。

スタートメニュー
 スタートメニューは(全体のスタイルとは別に) 新しいタイプか、従来のタイプかを選択できます。デフォルトでは新しいタイプです。この新・スタートメニューの構成は、2列になっていて、左側には特に登録されたアプリケーションと最近使われたアプリケーションが並びます。右側にはマイコンピュータやマイドキュメントなどへのショートカットが並びます。最近使ったアプリケーションの下の部分をクリックすることで従来のスタートメニューのプログラムフォルダと同じものが表示でき、普段はここからプログラムを起動することになります。また、アプリケーションへのショートカットを右クリックして、スタートメニューに追加することもできます。

タスクバー
 タスクバーの機能も強化されています。まず、複数の似たウィンドウをまとめて表示することができます。例えば、ブラウザでいくつものウィンドウを同時に開いている場合、従来ならタスクバーにいくつもの項目が表示されますが、WindowsXPでは1つの項目として表示され、その項目をクリックするとメニューのようなものが開いて、そこから1つ1つのウィンドウを選択できます。タスクトレイにずっと表示されている項目を自動的に隠したりもできます。また、時計をインターネットを介して自動で調整する機能があり、パソコンの時計を常に正しく調整することができます。細かい改良としては、Windows2000からあるバルーン表示の右上にXボタンがついて、閉じられるようになりました。

デスクトップ
 デスクトップはすっきりしました。マイコンピュータなどのアイコンも全てなくなり(設定を変えれば表示可能)、デスクトップにはごみ箱以外何もありません。また、デスクトップを自動的に掃除する(一定期間使われないファイルはあるフォルダに移動)機能などもあり、デスクトップがあまりごちゃごちゃにならないように工夫されています。

IME
  日本語用IMEとして、MS-IME2002が搭載されています。OfficeXPに搭載されている物と同じだと思います。

ゲーム
ゲームはどのWindowsにも付いてくる4つ(マインスイーパ・フリーセル・ソリティア・ハーツ)と、にWindowsMeから搭載されたインターネット対戦対応ゲームがかなり入っています。

アイコン
Windows内で使われるアイコンが大幅にかっこよくなりました。マイコンピュータのアイコンから"?マーク"や"×マーク"などまでほとんど全てのアイコンが変わっています。

ユーザーの切り替え
 従来からWindowsNT系統は複数のユーザーの切り替えに対応していましたし、Windows95,98,Meもとりあえず対応しています。しかし、WindowsXPのユーザー切り替えは一味違います。複数のユーザーのタスクを同時に動かせるのです。例えば、Aさんがフリーセルをやっていたとします。そこへ、Bさんが緊急の仕事をもってきたとします。このときWhistlerでは、Aさんのフリーセルはそのままでログオフし、Bさんがログオンして使うということができます。そして、Bさんの仕事が終わった後、Aさんはフリーセルの続きをすることができます。

互換性モード
 互換性モードとは、アプリケーションに対してWindows95を名乗ってWindows95専用のソフトを動かす事です。とくに、DirectXを使用したゲームのインストーラなどはWindows95,98,Meなど以外ではセットアップできないようにしてあることも多いので(WindowsNT4まではDirectXが完全には搭載されていなかったため。)そのような時に重宝します。Windows2000でもリソースキットを使用することによってできましたが、今回は標準で装備されました。ショートカットのプロパティでも設定することができます。

リモートデスクトップ
 
他のコンピュータからWindowsXPの動作しているコンピュータに接続して、操作できるようにする機能です。他のコンピュータに操作用のソフトをインストールして遠隔操作することができるようになります。ただし、遠隔操作中はそのパソコンはログオン画面のまま何もできません。

移行ウィザード
 同じコンピュータでWindows98などからWindows2000へのアップデートではいろいろなソフトの設定が引き継がれますが、同じコンピュータでも別にインストールした場合や、他のコンピュータに新しくOSを入れた場合などは今までの設定は消えてしまい、インターネットの接続の設定などをやり直さなければなりません。しかしWindowsXPでは移行ウィザードを使い、以前使っていたコンピュータやOSで情報を収集した後、新しいコンピュータに適用することができます。

アプリケーションエラー
 いままで、アプリケーションが一般保護エラーを起こした場合、「不正な処理をしました。」と出てきますが、Whistlerでは「問題が発生したため〜を終了します。お手数をおかけして申し訳ありません。」と表示されます。「自分は不正な処理をしていない!」という反論をされないようにするためでしょうか・・・?また、エラーをMicrosoftに送信するためのボタンもついています。

終了ダイアログ
今までのWindowsだと終了ダイアログが表示されると、ダイアログ以外の部分が暗くなりましたが、WindowsXPではダイアログ以外の部分が徐々に白黒になっていきます。テレビで、回想シーンから白黒写真に変わるような感じでしょうか・・・